JOE”a.k.a. ALCOHOL”(Vo&G/ex: THE HONG KONG KNIFE)INTERVIEW

このインタビューは某日 某誌の為行なわれたインタビューだったのですが、大人の事情にてボツ。漏れた発言から(雑談を含め)再び文字を起こし構成したものである。(3305文字 原稿用紙9枚)


 

 

 

 

 

————-最近体調はどうですか?

JOE(以下J)『良いよ。体も動かしてるし摂生してるから』

————-アルコールの関係は….

J『あ~全然。普段は一滴も。でもね俺は引退はしないよビールは(笑)去年EDDIEが亡くなった時思った….1年に7日~10日くらいは飲むんじゃない?ビールを(笑)。俺はアル中じゃ無いからさ…昔っから頭のスイッチをバチっと変えれば、呑まなくても全然平気だから。昔…普通に呑んでた時は、ただ止める気が無かっただけなんだよ。』

————-そうなんですね….最近どんなの聴いてます?

J『う〜ん….何だろ?良く無い事だけど、最近音楽をi podのシャッフルで聴くスタイルに変わっちゃったでしょ?良く無いよね…。やっぱ人が一生懸命作ったその作品は作品ごと1枚1枚聴かなきゃダメなような気がする….。最近どんなの聴いてるかっていうと…あ、ipod見ても良いよ。コレが全部って訳じゃないけど。』

————-(アーティストA欄から見る)The Adverts 、Almost Human、Alternative TV、American Soul Spiders、Amon Düül、Angelic Upstarts、Animal Collective、Apocalypse Girl……やっぱビートが利いた物が多いです?

J『イヤ、そんな事は無いけど….まぁコレ運動用のipodだからかな(笑)』

————-でもパンクやガレージからロカビリー、ハードロックからトランスまで入ってますね。しかし日本人のアーティストが一切入って無いですね

J『そんな事無いよ~さっきのAmerican Soul Spidersも日本人じゃん(笑)後は…ほら日本のハードコア結構入ってるよ』

————-失礼しました、いや所謂「日本語詩」の楽曲が無いかなと

J『あ~持ってない。キャロル周辺とRCサクセッションは好きだけど、アナログ盤しか持ってないからコレには入ってない…CDで持ってる日本人アーティストってホント友達のバンドくらいしか持ってない。』

————-あ~そうですか。いやどういうアーティストに影響受けて曲ができるのかなと思って

J『まぁ何回も言ってるけど….歌詞に関しては、ガキの頃買った輸入盤の訳詞だよ。あの「ワケわかんなさ」を出したくて作ってったら、こんな芸風(作風)になっちゃったんだよ。サウンドに関しては…..全音楽に影響受けてると思う…色んなロック…ブルース?でも歌謡曲のメロディとかにも知らず知らずのうちに影響受けてるかも知れんし。やっぱね~みんなそうだと思うけど、10代の多感な頃に夢中になって聴いてたものって一生残ってるんだと思うよね』

————-ジョーさんの場合は何ですか?

J『やっぱ50年代のオールディーズと呼ばれる音楽とパンク?あとはベストヒットUSAとかにチャートインしてたPOPSとかかな』

————-あ、マドンナやシンディローパーはカバーしてましたもんね

J『うん。俺は素直にそういうのを出してるだけだよ。それが何か他の人と違ったってだけじゃない?(笑)』

(中略)

————-成る程。ではアルバムですが…..振り返ってどうですか?

J『うんそりゃ良いアルバムだよ。カッコ良いよ。何個かインタビュー受けてそっちでも散々言ってるから(笑)BOLLOCKSのインタビュー(no.18)

読んだ?ありゃ良いよ(笑)』

————-そう言わずに(笑)ではどの曲が一番好きですか?

J『それも次のBOLLOCKSで言ってるんだけど(笑)今日の気分じゃ「GIRL TROUBLE」かな』

————-今回は8曲入りですが….

J『もうね13曲入りとか長くてイヤなんだよね。本当は10曲くらいがベストかな。昔のロックアルバムには8曲入りなんてザラにあるし…パンク以降じゃない?曲数が多いのは。今は俺、8~10曲の曲数の中でどれだけドラマが作れるか?って感じでやりたい。俺がもう曲を作れなくなったんだと思ったんでしょ?(笑)』

————-(苦笑)いやクレジット見ると、昔は全曲の作詞作曲がジョーさんだったから…

J『わかるよ(笑)でもね~まだできるね俺は。今回キョウちゃんの曲入れたりメンバー合作の曲があるのは、やっぱ俺の「変わりたい願望」からなんだよね。新しい「風」というか「血」?じゃないか(笑)なんか次のステージにステップアップじゃないけど…まぁ「ジョー・アルコール節」を消そうと思ってやってたからね。今回のアルバムで俺のアクがこれだけ残るんだと解ったから、次はまた同じような挑戦をするかもしれない…かな??わかんない!先のことは(笑)』

————-でも本当バンドサウンドになってますね

J『そうそう。4人の今までの経歴とか好きな物とかがウマく出てると思う。だからバンド表記も”THE WONDERFUL WORLD”に変えるのは今だ!と思ったよね。なるべく長くやりたいね。まぁ人生何があるか判らないから、どうなるか知らんけどね』

(中略)

————-ではメンバーについて何か

J『う~ん….何も言う事無いよ(笑)最高のメンバーだからね。とにかく自分が頭(リーダーとして)でメンバーを選んで揃えた事なんて初めてだし、あんまそんな経験してる人も少ないよね。俺もこの前(ザ・ホンコンナイフ)は幼馴染み集めただけだったし、その前(ジェットボーイズ?)は加入しただけでしょ?だからホント贅沢だと思うよ俺は。だからね….ホント「ロックの神」みたいのが….いるんだよね、俺の頭の上に…多分(笑)そうじゃなかったら俺なんかとっくに消えてたと思うんだよ。何回も消えれるタイミングはあったはずなんだよ。だけどまだ何故かここにいて、こうやってCD出してる…神の仕業だとしか思えないよ(笑)あと言えるのは…..俺はねバンド(音楽生活)に自分の運を全て使っちゃってんだよね。だから他の事は酷いよ(笑)まぁギャンブルなんか当たった事無いし、バイト探したら超底辺労働しか見つからないし(笑)後はそうだな…..』

————-あ~他の事を犠牲にして全てバンドで運を使っちゃってるのですね

J『そうだね。だからバンド(音楽活動)の事に関しては、もちろん苦労や苦難は沢山あるけど、すぅ~っと道が繋がってるんだよね。だから1人で悩む事も無い訳じゃないけど、最終的には成り行きに任せれば何となく….巧く回って行く事が多いんだ』

(中略)

————-今後の活動は?

J『ライブやスタジオの中でまた神が降りてくるの待ちながら、次のステージにシュ~っといくように(笑)とりあえずレコ初ワンマンとツアー頑張って。なるべくライブオファーも受けて精進しますよ。あと個人的にはアコースティックライブでまた全国各地回りたいなと思ってます。』

————-最後にバンド名の由来は?この世は素晴らしいと思いますか?

J『思うわけないじゃん(笑)酷い世の中だと思うよ…皮肉だわな(笑)でも、生きてても….どっちかって言うとツマラン事ばっかだし、巧く行かない事だらけだけど、凄い天気が良い日とか….例えば富士山見えたりしたら「あ~この世界は素晴らしい」とか思わない?気分良いな~とか(笑)まぁそんな事だよ。由来とか無いね….。あとね~….もう俺達も良い歳じゃん?ナントカナイフとかさ~そんな物騒な名前付けれんのよ(笑)とにかくバンド名なんて何でも良いんだよ。もう出尽くしちゃったんだよ(笑)』

————-でも検索されにくいですね(笑)

J『そこが良いんだよ!検索なんてされてたまるか(笑)』